イタリアの保険を解約する方法:disdetta・自動車保険・例文
イタリアの保険の解約方法。RC autoにdisdettaが不要な理由、自動更新前の通知期限、複数年契約と生命保険、ローンの繰上げ返済後の保険料の返金を解説します。
要点
自動車保険(RC auto)は満期に自動的に終了するため、更新拒絶の通知は必要ありません。自動更新(tacito rinnovo)のある住宅保険、賠償責任保険などの損害保険では、保険証券に定める期限までに保険会社に届くように更新拒絶の通知(disdetta)を送ります。期限は満期の30日前か60日前であることが多いです。複数年契約は、通常5年が経過した後でなければやめられず、60日の予告期間が必要です。約款が求める方式、多くの場合はraccomandata A/RかPECを使ってください。口座振替を止めても、保険契約は解約されません。
| 対象者 | イタリアで自動車保険、住宅保険、賠償責任保険、医療保険、生命保険を解約する消費者 |
| RC auto | 満期に自動的に終了。disdettaは不要(art. 170-bis Codice delle assicurazioni) |
| その他の損害保険 | 約款の予告期間を守り、満期前にdisdettaを送る。自動更新は1回最長2年 |
| 複数年契約 | 5年経過後、60日の予告期間で解約できる(art. 1899 c.c.) |
| 考え直す場合 | 生命保険は30日、非対面の契約は14日、貸し手が勧めた保険は60日 |
| よくある間違い | 期限に遅れる、送付方法を間違える、口座振替だけを止める、補償に空白期間ができる |
本ガイドは、イタリアで保険契約を終わらせる消費者向けです。更新拒絶の通知(disdetta)は満期での更新を止めるもので、解約(recesso)は、法律や保険契約が認める場合に、それより早く契約を終わらせるものです。まず保険証券(polizza)と保険約款(condizioni di assicurazione)を確認してください。携帯電話、インターネット、ジムの契約についてはイタリアでの契約の解約のガイドを、保険会社や保険監督機関IVASSへの苦情についてはイタリアでの正式な苦情のガイドを参照してください。
自動車保険:満期にdisdettaは不要
イタリア民間保険法典の規定(art. 170-bis Codice delle assicurazioni private)により、自動車の強制賠償責任保険(RC auto)は満期に自動的に終了し、自動更新されることはありません。保険会社は、満期の少なくとも30日前に契約者に知らせ、新しい保険が効力を生じるまで、満期後最長15日間は従来の補償を続けなければなりません。2017年8月29日以降は、同じ契約や同時に結ばれた契約に含まれる盗難や火災などの付帯補償にも、このルールが適用されます。それより前の付帯契約については、IVASSは契約上の期限内にdisdettaを送るよう勧めています。
車両を売却した場合は、art. 171により、残りの期間分の保険料の返金(税と国民保健サービスへの拠出金を除く)を受けて契約を終了するか、買主に契約を譲渡するか、ご自身が所有する別の車両に契約を移すかを選べます。この選択は後から取り消せません。車両を使わない間は、保険年度ごとに最長10か月まで補償を一時中断(sospensione)でき、中断は保険会社が記録した時点で始まります(art. 122-bis)。廃車、盗難、国外への持ち出しの場合は、約款を確認してください。
住宅保険・賠償責任保険など:期限内にdisdettaを送る
保険約款で、満期日(scadenza)、更新に関する条項、予告期間を確認します。自動更新による延長は、1回につき最長2年です(art. 1899 c.c.)。IVASSによると、予告期間は通常30日または60日で、disdettaはraccomandata A/R(配達証明付き書留)、PEC(posta elettronica certificata、認証電子メール)、または契約で認められていれば保険会社のアプリやウェブサイトで送ることができます。補償が途切れないよう、先に新しい保険を手配しておきましょう。
2009年8月15日より後に結ばれた複数年契約(polizze poliennali)には、保険料の割引が付いていなければなりません。契約期間が5年を超える場合は、5年が経過した後、60日の予告期間を置いて解約でき、その保険年度の末日に効力が生じます(art. 1899 c.c.)。それより前の契約や生命保険には、別のルールが適用されます。
すべての記入箇所を置き換え、双方の住所と日付を加えてください。例文中の「o, in subordine, dalla prima scadenza utile」(または、それができない場合は、間に合う最初の満期から)という予備的な文言は、期限に間に合わなかった場合に、disdettaを次に認められる満期に適用させるためのものです。保険契約をそれより早く終わらせるものではありません。
Oggetto: Disdetta della polizza n. [numero polizza]
Spett.le [Compagnia assicurativa],
con la presente io sottoscritto/a [nome e cognome], contraente della polizza [tipo di copertura] n. [numero polizza], Vi comunico la disdetta del contratto con effetto dalla scadenza del [data di scadenza], o, in subordine, dalla prima scadenza utile secondo le condizioni di assicurazione, al fine di impedirne il tacito rinnovo.
Vi chiedo di confermarmi per iscritto la ricezione della presente e la data di cessazione della copertura.
Distinti saluti [Nome e cognome] [Indirizzo]
新しい保険を考え直す場合
個人の生命保険は、契約が成立したと知らされてから30日以内に撤回できます。保険会社は30日以内に保険料を返金しますが、すでに補償を受けた期間の分と、申込書と契約書に記載された発行費用は差し引かれます(art. 177 Codice delle assicurazioni)。オンラインや電話など対面せずに結んだ保険(遠隔契約)については、消費者法典により、契約の成立から、または約款を受け取った日のほうが遅ければその日から、14日以内に撤回できます(2026年6月19日以降の契約はart. 59-octies、それより前の契約はart. 67-duodecies)。ただし、期間が1か月未満の旅行保険と手荷物保険は対象外です。
住宅ローンや借入れとあわせて貸し手から勧められた保険は60日以内に撤回でき、ローン契約はそのまま有効です。保険への加入を求める貸し手は、ご自身で見つけた同等の保険を、ローンの条件を変えずに受け入れなければなりません(art. 28 D.L. 1/2012)。
住宅ローン・借入れの保険:繰上げ返済後の返金
住宅ローンや借入れに付随する保険の保険料を一時払い(premio unico)で支払っていて、ローンを繰上げ返済した場合や、ほかの金融機関に移した場合は、保険会社は残りの期間分の保険料を返金しなければなりません(art. 22, comma 15-quater, D.L. 179/2012)。一部繰上げ返済の場合も含まれます。保険会社は、保険の書類に記載がある場合に限り、実際にかかった事務費用を差し引くことができます(art. 39 Regolamento IVASS n. 41/2018)。返金の代わりに、新しい受取人のために補償を続けるよう求めることもできます。受け取るべき返金が届かない場合は、イタリアでの支払いの請求のガイドを参照してください。
Oggetto: Richiesta di rimborso del premio non goduto — polizza n. [numero polizza]
Spett.le [Compagnia assicurativa],
sono assicurato/a con la polizza n. [numero polizza], connessa al [mutuo/finanziamento] n. [numero contratto] stipulato con [banca o finanziatore], per la quale ho corrisposto un premio unico di [importo] euro.
In data [data] il [mutuo/finanziamento] è stato [estinto anticipatamente, in tutto o in parte/trasferito], come risulta dalla documentazione allegata.
Ai sensi dell’art. 22, comma 15-quater, del D.L. 179/2012, Vi chiedo di rimborsarmi la parte di premio relativa al periodo residuo mediante bonifico sul conto intestato a [intestatario], IBAN [IBAN], e di fornirmi il dettaglio del calcolo e delle eventuali spese trattenute.
Distinti saluti [Nome e cognome] [Indirizzo]
保険料の値上げ、保険金請求、支払いの停止
RC autoの更新時に提示された保険料が上がっていても、手紙を送る必要はありません。従来の契約はいずれにしても満期で終了するからです。それ以外の保険では、保険料の値上げや保険金請求の後に期間の途中でやめられるかどうかは、約款によって決まります。IVASSの規則により、医療保険(malattia)に、保険金請求の後に解約できるとする権利を盛り込むことは禁じられています(art. 38 Regolamento IVASS n. 41/2018)。SEPA口座振替の委任を取り消しても、保険契約は解約されません。art. 1901 c.c.により、損害保険の保険料が支払われないと、支払期日の15日後から補償が停止しますが、進行中の保険期間の保険料は引き続き請求されることがあります。
手紙を郵送して証拠を残す
郵送を希望する場合は、完成したPDFをアップロードするか、MaisonMailで手紙を作成してください。保険約款や保険会社のウェブサイトに記載された住所を使い、確認していない一般的な住所には送らないでください。受取人の住所によって送付先が決まります。利用可能なサービス、配達予定、最終料金は支払い前に表示されます。郵送によるdisdettaは、発送した時点ではなく保険会社に届いた時点で効力を持つため(art. 1335 c.c.)、印刷と配達の時間を見込んでください。保険契約でraccomandata A/RまたはPECが求められている場合は、そのどちらかを使ってください。普通郵便や追跡付きの郵便は、raccomandata A/Rには当たりません。送った手紙そのものの控えを保管してください。追跡記録は郵便物が届いたことを示すだけで、封筒の中身までは証明しません。
公式情報源
参照した根拠資料と、現在有効なルールへのリンクです。
情報は最終確認日時点のものです。このガイドは情報提供のみを目的としており、法的助言ではありません。複雑なケースでは専門家に相談してください。
よくある質問
イタリアの自動車保険では、更新拒絶の通知(disdetta)を送る必要がありますか?
いいえ。自動車の強制賠償責任保険(RC auto)は満期に自動的に終了し、自動更新されることはありません(art. 170-bis Codice delle assicurazioni private)。同じ契約で、または同時に販売された盗難や火災などの付帯補償も終了します。ただし、2017年8月29日より前に結ばれた付帯契約については、保険監督機関のIVASSはdisdettaを送るよう勧めています。
住宅保険や賠償責任保険の自動更新を止めるにはどうすればよいですか?
保険証券に定める期限(満期の30日前や60日前が多い)までに保険会社に届くよう、約款が求める方式で更新拒絶の通知(disdetta)を送ってください。IVASSは、raccomandata A/R、PEC、そして契約で認められていれば保険会社のアプリやウェブサイトを挙げています。自動更新による延長は、1回につき最長2年です(art. 1899 c.c.)。
複数年契約の保険を途中でやめられますか?
2009年8月15日より後に結ばれた契約では、複数年の補償には保険料の割引が付いていなければなりません。契約期間が5年を超える場合は、5年が経過した後、60日の予告期間を置いて解約でき、その時点の保険年度の末日に効力が生じます(art. 1899 c.c.)。それより早くやめる一般的な権利はありません。
保険に加入した後で、考え直すことはできますか?
多くの場合できます。個人の生命保険は、契約が成立したと知らされてから30日以内に撤回でき(art. 177 Codice delle assicurazioni private)、オンラインや電話など対面せずに契約した保険は、原則として14日以内に撤回できます。住宅ローンや借入れとあわせて貸し手から勧められた保険は60日以内に撤回でき、ローン契約はそのまま有効です。
関連ガイド
- イタリアでの契約解約:携帯・ネット・ジムの手続きと例文イタリアで携帯・ネット・有料テレビ・ジムを解約する方法。disdettaとrecessoの違い、30日の予告期間、解約費用、14日以内の撤回をイタリア語例文とともに解説します。
- イタリアの事業者への苦情(reclamo)の書き方・例文・申立先イタリアの事業者に苦情(reclamo)を出す方法。記載事項、分野別の回答期限、ConciliaWeb・ARERA・ABF・IVASSへの申し立てをイタリア語例文とともに解説します。
- イタリアの督促状と催告(messa in mora)の書き方・例文イタリアの債務者への支払請求。督促(sollecito)と催告(messa in mora)、遅延利息、時効の中断、支払命令(decreto ingiuntivo)を例文で解説します。